TOEFL iBT 純ジャパが一発で95点を超えるための戦略
こんにちは!とうためです。
今日はTOEFL iBTの勉強法をご紹介します。
記事作成時点(4月22日)で1ドル=107円ですから、225ドルは2万4千円です。正気を疑う受験料ですね……。
出来れば一発で目標点を取りたいところです!
自分のスコアは97点で、100点を超える方たちと比べると大した点数ではないのですが、使った教材は4冊のみ、準備期間は2か月であり、かなり効率よく点数を取れたと思っています。
この記事を一読して頂ければ、とりあえず今から何を始めるべきかが分かるようにしました。
90点~を目指しているがなかなか達成できない方、これから準備を始める方の参考になれば幸いです。
とうためのスコア
Speakingが19点とヘボいですが(笑) トータルとしては8割前後に収まっています。
最後にも少し書こうと思っているのですが、Speakingは、慣れもあり、また会場の運などにも左右されます。多少自信がある人でも、初回受験では20点前後にはなってしまうものとして計画を立てるのが望ましいと思います。
「Reading+ListeningでSpeakingの穴を埋める」という戦略を、この記事では推奨します。
受験目的の確認
僕は、TOEFLの勉強法は、目的によって変わると考えています。
みなさんは「なんのために、TOEFLを受験するのでしょうか?」
留学のため?アカデミックライティング?科学論文を読みたい?奨学金?力試し?
僕の場合は「留学先にapplyするための条件が95点」という理由がありました。留学先で行うのは病院実習ですから、現地では英語で問診をしたりプレゼンをしなければなりません。しかし残念ながら、TOEFLの勉強を極めても、医学英語は習得できないのです。つまり僕にとってのTOEFLは「手段に過ぎず、点数が全て」の試験でした。(2020年4月22日現在、新型コロナウイルスの影響で留学は流れる可能性が大です(笑)。残念……)
上記の理由からこの記事は、「何かの手段としてTOEFLを考えている人が、最短で目標スコアを獲得するため」に最も役立つように書きました。
もちろん勉強を通して英語力は確実に底上げされるのですが、目的はひとつに割り切った方が効率が良いと思っています。
それでは、具体的な方法を見ていきましょう。
使用するテキスト
まず、購入するテキストは
この4つです。これだけです。(赤い表紙の本は、後から購入しても良いです。)
最初の2つは既に所有されている方も多いかもしれません。単語帳は記事を書くにあたり書店で一通り確認しましたが、英単語3800が現状のベストです。2つ目は言わずと知れた公式問題集ですね。
これらはマストです。まだ持っていない人は買ってくださいね。
そして、これら以外の本はいったん本棚にしまっちゃいましょう。大丈夫です。僕も入門用の参考書や別の問題集を何冊も買いましたが、全て最初の数ページしかやっていません。もったいない(´;ω;`)
手元にテキストが揃ったら、次のことを行ってください
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全てのCD音源をスマホに取り込む
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Official GuideのDVD-ROMを使って、本番同様のスケジュールで1回分を解く
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得点を記録しておく。(見直しは時間があればしても良いし、しなくても構いません)
Official Guideの問題は実際の過去問です。いきなり解いてもったいないと思われるかもしれませんが、まだの方は一度解くことを強くお勧めします。
大学受験でも他の資格試験でも同様ですが、まずは敵を知ることが重要です。そして、これにより今の点数=自分を知ることもできます。
勉強法
単語、単語、単語!!!
初めに勉強するのは単語です。多くの翻訳家や英語話者が口を揃えて言うのが、単語学習の重要性です。僕も強く同意します。
英単語3800を手元に用意しましょう。
まず、狙う得点が100点前後であれば、Rank4は不要です。僕は受験後にRank4も覚えましたが、出る単語は一部ですし、オーバーワークと感じました。
やり方はオーソドックスです。
見開きを付属の赤シートでチェックしながら一つずつチェックしていきます。派生語などははじめは気にしなくて良いです。分からなかった単語の番号にチェックをつけます。
見開きが終わったら、CDで発音を確認しましょう。CDのお手本に続いて、自分でも発音してくださいね。
次は、最初に戻り、チェックした単語を再度隠しながら見ていきます。これを、見開きの赤字をすべて想起できるようになるまで繰り返してください。rankと英語力にもよりますが、ほとんどが未知の単語でも、10周くらいすれば覚えられるはずです。
東京大学法学部を首席で卒業した山口真由さんは、「7回読み勉強法」を提唱されていますね。実体験としては、我々庶民が新しいことを学ぶときは10周くらいは必要です。コツは音読をして、口と耳からも覚えることです。
この作業を毎日、Rank3が終わるまで続けてください。1日2時間使えば、1か月で終わるはずです。1日1時間で、2か月かけても良いです。スケジュールと相談しながら自由にして頂ければ大丈夫です。
ただし、毎日最低1ページは単語に触れるようにしましょう。
rank3まで終われば、また初めから確認していきましょう。今度は派生語も意識していくと良いです。
英単語を覚えるにあたっては、次のことを意識してください。必ず暗記効率がアップします。
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一回で覚えようとしない。一つの単語に時間をかけず、何度も繰り返して定着しましょう。
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音読しながら、必ず正しい発音とセットで覚える。これはスピーキングに役立ちます。
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特にアクセントの位置は「絶対に」覚える。英語はアクセント以外を強く発音しない言語です。アクセントを意識しておくことでリスニングに役立ちます。
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起床直後と就寝直前が記憶のゴールデンタイムです、出来れば英単語暗記に使いたいですね!
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例文も音読してください
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どうしても覚えられない単語は、ベタですが、画像検索することも有効です。イメージがつかめます
問題演習
リスニング
rank2まで単語が終われば、問題演習に入って行きましょう。
ここでは、リスニングが最も重要です。なぜなら、
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リスニングは、「日本人が苦手としており、かつスピーキングと違って努力すれば比較的早期に伸びる科目」であり、
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ライティング、スピーキングの試験にもリスニングが必要であることを考えると、120点満点のうち40点くらいはリスニングが占める。
リスニング力向上を第一目標に!
まずは青本の「リスニング、ライティング、スピーキング」を毎日1回分ずつ解きましょう。3種類順番に行うのは、リスニングだけやるとすぐに問題が尽きてしまうからです。
1stは既に解いていますが、もう一度解き直します。初めて解いたときよりは聴き取りやすくなっているのが実感できるはずです。
具体的なスケジュールの例としては
4/21 1stのリスニング
4/22 1stのライティング
4/23 1stのスピーキング
4/24 2ndのリスニング
……
このような順番です。初めはとても早く感じますが、少しずつ慣れます。そのためには解いた問題を解きっぱなしにせず、余すところなく復習して、骨の髄までしゃぶりつくすことが大切です。具体的な方法を書きます
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時間を測って解く
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答え合わせして採点
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スクリプトを身ながら、知らなかった単語、見たことあるけど思い出せなかった単語を、すべてピックアップする。
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3でピックアップした単語のうち、3800に載っているものはそちらで確認。載っていないものは意味を調べて、ノートにまとめる。
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出てきた文章をすべて音読する
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音源のみを聴きながら、シャドーイングする
ここまで出来たら復習完了です。
※シャドーイングとは、音声を聴きながら、1-2秒遅れで後を追うように音読していく勉強法を指します。カエルの歌の輪唱みたいな感じですね!
これをやると驚くほどリスニング力が伸びます。慣れないうちはポーズしながらでも構わないので、ぜひ行うようにしてください。
また、知らない単語を調べるツールとしては、
をお勧めします。例文が実用的だからです。単語を調べた時は例文も一緒に目を通す、そしてもちろん音読する、ととても良いです!
ピックアップした単語は、毎日見直すようにしてください。
これを手持ちの問題が尽きるまでやってください。青本が4回分、赤本が5回分×2ですから、トータルで14回分の試験があります。L, S, Wの3種類×14=42日間は毎日リスニングを練習できる計算になります。リスニング能力は一日サボると3日分くらい退化してしまうので、出来るだけ毎日行うようにしてください。
リーディング
リーディングですが、時間もかかりますし体力も使うので、毎日やる必要はありません。
休日に一回分解いて、1か月で青本4回分を終わらすくらいを目標にしましょう。
リーディングは盤石な語彙があれば必ず点数が伸びます。単語の方に集中していく戦略を取ります。
ライティングとスピーキングについて
さて、ここまで問題の解き方を説明してきましたが、ライティングおよびスピーキングについてはあまり触れてきませんでした。しかし、TOEFLを勉強し始めた人がその難しさに、初めに絶望感を覚えるのがこの2科目です。
僕も例外ではなく、最初は出来なさ過ぎて落ち込みました。とはいえある程度語彙力がつき、慣れれば向上する部分が大きいため、長時間かけて特別な準備する必要はないと考えています。
僕は、次の3点を意識することである程度自信をもって回答できるようになりました。苦手な方は、是非取り入れてください。
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最初のセンテンスで結論をはっきりと述べる
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理由は2つか3つ用意し、同じ内容を表す時でも可能な限り異なる語彙を使う(スピーキング)
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ディスコースマーカーを的確に使う
ディスコースマーカーとは、文と文の論理関係を明確にするフレーズのことを指します。
こういった接続後たちです。
見たことがあるものが多いとは思いますが、これを自分で使えるようにしましょう。
スピーキングとライティングは、語彙力と論理的作文力のみを見られているといっても過言ではありません。これらを使いこなせるようにすれば、大幅に得点があがります。
またライティングではタイピング速度が文字数に直結してきます。タイピングが苦手な人は練習しておくと大きなアドバンテージとなります。こちらも参考にしてくださいね。
隙間時間にやるべきこと
通勤通学時間や、隙間時間には、既に学習した単語、問題を復習することに集中します。具体的には
これをひたすら繰り返します。リスニング中に意味が分からないセンテンスがあれば、どこかにメモしておき、帰ってからスクリプトを確認します。
演習方法については以上です。これらを試験前日まで続けます。当日までにやり切れない部分があっても大丈夫です。
僕自身、赤本の2冊目は最初の方しか解いていません。
2か月間で教材が尽きることはないはずですが、どうしてもやることがなくなったという人は他の問題集に手を出すよりも、rank4に取り掛かることをお勧めします。
当日のコツ
当日の朝やること
受験直前に英語脳にしておくことが非常に大切です。TOEFLは受験会場が限られています。たいていは公共交通機関で行くことになるでしょう。既に解いた教材の音源を使って、朝のうちにリスニングとシャドーイングを出来るだけして、耳を慣らしておきましょう。
スピーキングについて
TOEFLでは入室順に試験が始まっていくため、「自分が問題を読み始めた時に周りの人が大声でスピーキングをしている」という状況が起こります。
入室時、僕の隣の席には金髪のギャルがいたのですが、この方はおそらく帰国子女で、めちゃくちゃ流暢な発音かつ大きな声でスピーキングの回答を行っていました。あまりのレベル差に僕はすっかりテンパってしまい、それ以前に周りがうるさかったこともあり、自分の回答に全く集中できませんでした。
他の受験者と話していても、周りがうるさいという意見はよく耳にします。当日はヘッドホンがおいてありますので、それを必ずつけることをお勧めします。
おまけ
世の中には、TOEFLで高得点を取ることを目標に何度も受験を繰り返す人がいます。
受験の理由は人それぞれで良いと思いますが、僕自身はこのような「手段の目的化」はあまり好きではありません。受験料が馬鹿みたいに高いというのもありますが、やはりTOEFLは通過点に過ぎないと思うからです。また、そのような受験者を利用してお金を稼ぐ受験業界も好きではないのです。市販のTOEFL対策本は大多数が駄本です。買うだけ買って使用せず目標点を取れた僕が何よりの証拠です。
今回紹介した方法は、特に今まで英語をあまりしてこなかった人には負荷が高いかもしれません。しかし最低限の時間とお金を使って、最大限に効率良く結果を出せる方法です。
ぜひ、目標スコアを獲得して、素晴らしい留学生活を送ってくださいね!
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以上でした!ではまた
勉強法についてはこちらの記事も参考にしてください。