有機溶剤の尿中代謝物の覚え方(高校化学)
ベンゼンやトルエンなど有機溶剤中毒の検査について、国試では以下を覚えなければなりません。
- ベンゼンー尿中フェノール定量
- トルエンー尿中馬尿酸定量
- キシレンー尿中メチル馬尿酸定量
- トリクロロエチレンー尿中トリクロロ酢酸、尿中総三塩化物定量
- テトラクロロエチレンー尿中トリクロロ酢酸、尿中総三塩化物定量
- 1,1,1-トリクロロエタンー尿中トリクロロ酢酸、尿中総三塩化物定量
- ノルマルヘキサンー尿中2.5-ヘキサンジオン
- メタノールー尿中メタノール
- 二硫化炭素ー尿中・血中二硫化炭素
- スチレンー尿酸マンデル酸
太字は国試に既出。
出題例は101F78など。
正直これを丸暗記や語呂で覚えるのは苦しいので、高校レベルの化学式だけ書いて覚えようとしてみました。
基本的には有機物はそのままだと尿に溶かせないので、-OHや-COOHをくっつけて溶かします。
1. ベンゼンは-OHをつける。
2,3. トルエンとキシレンはメチル基が一個多いだけなので代謝物もメチル基の有無で区別します。
4-6. クロロとつくものは全て、-COOHをつけるか、塩化物定量。
7. ヘキサンとついているのでそのまま
8,9. そのままなので割愛
10. これだけ化学式から覚えるのはきつそうなので、丸暗記。消去法でもとけます
前半の構造式を一度書けばスチレン以外理解で導けるので、全て丸暗記するよりだいぶ楽なのではないかと思います。
以上です。