英会話習得のためのロードマップ

こんにちは、
今日は英会話を習得するための方法をシェアします
 
この記事を読んでくださっている方の中には、
中学高校と文法は勉強したけど、全然喋れない!例えば、「この前外国人に道を聞かれてあたふたしちゃった…」「留学生と話す機会があったけど結局愛想笑いするばかりで何も言えなかった」
という経験はありませんか?
僕は大学の近くに観光地があり、外国人に道を聞かれることが時々ありました。
大学受験までそれなりに「英語が得意科目」だったはずが、面白いほど何も話せない(´;ω;`)
あまりに悔しいのと、何よりその外国人の残念そうな顔が忘れられなくて、英会話を習得しようと決意したのでした。
 
様々な教材を買い、ネット上にある多くの勉強法を試したのですが、それらの中には役立つものも、そうでないものもありました。
今日は僕が現段階でベストだと思う方法を、みなさまに共有させて頂きます。
 
※この記事は高校レベルの文法力があるという前提のもと書きました。必要十分な文法を最短で習得するための方法は、別記事で追記したいと思います。お楽しみに!
 

 

■目標とする英語力
英会話をある程度習得した後、僕自身は「2週間の病院見学@シンガポール」や、「3か月の研究室留学@ヨーロッパ」など、海外のフォーマルな場面で英語を使う経験をしました。また、23か国をバックパッカーとして旅行し、多くの外国人と仲良くなることもできました。
出会った外国人に「帰国子女かと思った!」と言われたこともあります。これは自慢ではありません。正しく努力すれば誰もが達成できる到達点です。

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ノルウェーでトラブルに遭い、ヒッチハイクをしていた僕を快く乗せてくれたドイツ2人組。 Alta, Norway
英語で自分を表現することは、確実に僕たちの価値観を豊かにしてくれる。
英語を使って自由に議論を交わすこと。これを本記事の目標にします!
 
では、本題に入ります!
英会話はリスニングとスピーキングという2つの要素に分解できます。
日本人の英語学習者はリスニングはそこそこだが、スピーキングはからっきし!という方が多いです。
したがってこの記事では、スピーキングをメインで扱います
 
スピーキングを習得するための戦略は大きく2ステップに分けることができます
  1. インプット=フレーズや語彙をストックすること
  2. アウトプット=1でストックした知識を即座に取り出す練習
 
これだけです。簡単ですね!
多くの英会話勉強法は1→2の順で行うことを推奨していますが、僕はこれらを同時行うべきだと考えています。
 
まずはそれぞれの戦略を具体的な教材を使って解説し、最後にトータルとしてどのように勉強していくかの指針をお示しします。
 

インプット編

インプットは
  1. 語彙
  2. 定型フレーズ
の2つにわけることができます
 

語彙

これは、基本的な英単語です。1冊やれば十分です。
 
僕自身は、大学受験時代に使用した以下の書籍
システム英単語<5訂版>

システム英単語<5訂版>

 
他には、文法と単語を同時に学べる
ALL IN ONE

ALL IN ONE

  • 作者:高山英士
  • 発売日: 2007/07/20
  • メディア: 単行本
 

 

これらの書籍を用いてこの練習を行いました。ここに挙げた本を使っても良いですし、手元に気に入った単語帳があれば、それを用いても構いません。
周りの英会話の得意な友達の中には、DUOやキクタンが良かったという声もあります。
かつての自分も含め、どんな単語帳を使うかで悩む人は多いのですが、個人的には、どれを使うかよりもどう使うか、の方が100倍重要だと考えています。
また繰り返しになりますが、単語帳はまずは1冊でOKです。
 
それでは、英会話という目的を果たすための単語帳の使い方についてご説明します。
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例えば道端で犬を見かけたとします。この時我々の頭の中では、
 
見かけた犬→日本語としての「犬」→dog
という順で翻訳がなされます。
 
結論から言うと、これを
見かけた犬→dog
へとショートカットする回路を脳内に形成すること
これが単語学習の最終目標です。

 
逆に、単語帳でdogという単語を見たら、犬と訳してから、犬を思い浮かべるのではなく、
dog→
と直接犬を想起すること。これを意識して単語学習してください。
 
名詞以外でも同様です
例えば"confusing"を見たら、「分かりにくい」という日本語を経由せず、直接「分かりにくい心理状態」を想起するということです。

 
日本語の字面ではなく単語の中身を覚える。これが重要です。
 

具体的な単語帳の周回方法などは、こちらの記事も参考にしてください!

toutamed.hatenablog.com

 

■アクセント

もう一つ、単語学習をするうえで重要なのが、アクセントを意識することです。
アクセント以外の発音がいくらへたくそでも問題ありませんが、アクセントの位置が違うと英語は決して伝わりません
付属のCDがあればそれを聞き、なければ発音記号を確認し、アクセントの位置をしっかり頭に叩き込みます。
 

定型フレーズ

自分の言いたいことを表現するためには単語も重要ですが、実は、会話の大半は定型的なフレーズで構成されています
 
例:挨拶 "How is it going?"
久々に会ったら"How have you been?"
「へえ~そうなんや!」"I didn't know that!" 
「それな!」"Exactly!"
などなど……。
 
これらは条件反射で使えるように、文法や単語ではなく、フレーズ単位で覚えましょう。
こちらも英会話フレーズ集と書いてある本ならなんでも良いのですが、僕の圧倒的おススメは以下の本です。

 胡散臭いタイトルなんですが……笑

東大薬学部教授の池谷先生がご自身の留学経験をもとに書かれた本です。個人的には、今まで読んだ50冊以上の英語参考書の中で地味に一番役に立ったと思う本です。この本の良いところは
  1. 本当に会話で使うフレーズが掲載されている
  2. 発音をカタカナベースで学べる。そしてこの発音がガチでネイティブに通じる
  3. 脳科学的に正しい英語学習法が書いてあって面白い
というところです。
通じる発音で話せることは英語学習の抵抗感を大きく減じてくれます。むしろ発音が楽しくて喋りたくなります笑
 
この他、一般によく挙がる本としては
ネイティブ英会話フレーズ集3240―スーパーCD4枚付き

ネイティブ英会話フレーズ集3240―スーパーCD4枚付き

  • 発売日: 2011/07/01
  • メディア: 単行本
 
もありますね。辞書的な本ですが、前半の基本的な挨拶の部分だけでもやると、会話がスムーズになります。
全例文の音源が付属のCDに収録されています。活用しましょう!
 
これらの本のやり方は語彙と同様です。
挨拶したいな…→「調子どう」→How is it going?
ではなく
挨拶したいな…→How is it going?
と直接浮かぶことを目標に勉強しましょう。
具体的には、口が覚えるまで音読とシャドーイングを繰り返します。
 
繰り返しになりますが、日本語訳を覚えるのではなく、そのフレーズを使う時の気持ち、使うべき場面、を覚えるようにしましょう!
 
挨拶するときはこれ!相手の自己紹介を聞いた後はこれ!というふうに場面ごとの持ちフレーズがぱっと思い浮かぶようになれば、合格です!
 

アウトプット編

インプットはそのままではただの知識に過ぎません。知識が反射で出てくるように訓練するのが、このパートの目的です。
アウトプットというと「独り言学習法」といって、朝起きてから寝るまで自分の行動や考えを英語でブツブツつぶやくという方法が紹介されることが良くあります。僕も一時期やっていましたが、正直なところ、独り言をつぶやき続けるというのは日本語でもきついです。まして英語で行うのは鋼の自制心が必要です。僕は続きませんでした。なのでここでは外圧を使った方法を中心に紹介します。
 
アウトプットは2つの観点から行います
です。順に見ていきましょう
 

量を重視するアウトプット

正確さよりもとにかく数をこなすことで自分に負荷をかける練習です。ここでは3つの無料ツールをご紹介します。
  1. HelloTalk
  2. Tinder
 
1.HelloTalk
HelloTalkはlanguage exchangeといって、僕らのように英語を学びたい人と、日本語を学びたい外国人が、互いに言語を教えあうというサービスです。
タイムラインを利用して英文を添削してもらったり、自分の話した英語を録音して公開し、意見をもらうこともできます。
お互いに学びあえるので変な遠慮が要らないのも良いところです。
ただし、相手は先生ではないので、添削の質はピンキリです。
外国人の友達を作って、ひたすらチャットと通話しまくることで、アウトプットの量を稼ぐ。これがお勧めの使い方です
 
2.Tinder
言わずと知れた出会い系アプリです。
実は海外ではもう少しカジュアルに使われていて、旅行先で旅仲間を作ったり、現地の人と交流する、といった用途に使っている人も多い。僕自身も旅先で時間が余ったときに使ったりします。今回は逆に、日本に来ている外国人をターゲットにしましょう。使い方はシンプルです。
・プロフィール欄を英語で書く
・自分が実際に話したい趣味を明記しておく
僕の場合であれば、Travel/Photo/Language このあたりを書いていました。
日本人が相手の時はプロフィール画像を盛って撮るのが大事ですが、今回は普通に楽しそうにしてる写真なら何でもOKです。
競合が少ないので結構簡単にマッチします。
マッチしたら連絡先を聞いて、通話、可能なら会って実際に話しましょう。
 
※この方法は以下の二つの場合は難しい場合があります
1.近くに観光地がない田舎の人。→人がいないのでマッチしません
2.女性。→Tinderをやっているのは男性である限り99%ヤリモクです。性欲は国境を越えます。変な外国人男性に引っかかったtinder女子の話は巷に溢れかえっています。気をつけましょう。
 
OK, Google!というあれです。これはあまり使われていない気がするのですが、めちゃくちゃおススメです。発音と文章作成を同時に練習できる
アシスタントの言語設定を英語にし、話しかけまくりましょう。
 
例えば「アラームを15分後にかけて」を英語で即座に思い浮かべることが出来るでしょうか?
ある程度きちんとした言い方だと、以下のようになります。

 
もう少しくだけた言い方でも伝わります。

 
動詞を変えて以下のように言うことも可能です

 
このように、実際の英会話でも、一つの動詞にこだわらず、手持ちのフレーズで工夫して意図を伝える、ということが非常に重要です。文化人類学で言うところの、ブリコラージュですね。
Googleアシスタントはこの「意図が伝わるか」の判定ツールとしても非常に有用なのです!
 マジでおススメです!!
 

質を重視するアウトプット

ここでは、指導してくれる先生が必須です。より正確な英語で、より効果的にコミュニケーションを取るための練習になります。
2つの方法があります。
  1. 実際に外国に行く(語学留学)
1つ目です。僕は語学留学をしたことがないので、割愛させて頂きます。英語を勉強したい場合は、きちんとカリキュラムが明記されている語学留学を選択するのが良いようです。
2つ目の英会話教室についてですが、僕はDMM英会話を使っていました。きちんと集中して受講していれば2000分くらいで伝えたいことは自由に言えるようになります。

過去の僕も含めてありがちなのが、「どの英会話教室がいいか決められません!」とあれこれ調べて比較するパターンですが、
迷っている暇があるならとりあえず安価なDMMで始めてみる方が良いです。具体的な不満が出てくれば改めてその時に調べなおせばよいのです。
 
DMMは毎日出来るのである程度上達した後はメンテナンスの役割も果たします。
オンライン英会話の効果的な使い方については、改めて記事を作りますね!

話すときに一番大事なこと

また、英会話教室や、量のところで触れたSNSで会った時もそうなのですが、外国人と話す時に、「自分は英語全然喋れなくて~」のような言い訳をする人がとても多いです。過去の僕もそうだったのですが、これは言わない方が良い。
相手も貴重な時間を割いて話してくれています。自分の体面を保つのに時間をかける暇があれば、中身のある会話をする方が誠実ですし、自分の英語上達のためにもなります。
誰もが最初は初心者です。恥ずかしがらずに大きな声で話しましょう。
 

学習の進め方

多くの人がインプット→アウトプットの順で行おうとしますが、僕は、同時・あるいはアウトプットを先にやる方が良いと思います
アウトプット→できない→インプット→再アウトプット→定着
これが英会話学習の王道です。一度トライしないと、自分が何を出来ないのかも分からないからです。
1.単語帳・フレーズ集の購入
2.SNSの登録・オンライン英会話の登録
これらをすぐにやってしまいましょう。あとは始めるだけです!
 
 

まとめ

英会話について、色んな識者が色んな意見を言います。みな英語が話せる人達ですから、その内容にはそれぞれ一理あるものです。どれを採用したって良いのですが、何よりも大事なのはその学習スタイルを継続できるか、という点だと思っています。
 
僕自身は、英会話は「楽しく学べる科目」だと思っています。同じ英語でも資格試験とは違うところですね。
モチベーションを維持し、楽しみながら長く続けることが重要です。
そのために最適な方法が、アウトプットをなるべく早期から行うことです。
英会話を勉強すると決めたその日から、本記事で紹介した方法なども使って、アウトプットする場を作りましょう。
必要性を認識することが何よりもパワフルな記憶のアクセラレータです。
学習法一般についてはこの記事も参考にしてください

toutamed.hatenablog.com

 

 
今日の内容は以上です。
ではまた!